野球をビジネス的視点でみる
野球はスポーツとして見ても多くの感動や楽しさを与えてくれるものですが、ビジネスとして見ても勤め人や会社経営者にとって参考や刺激になるものと言うことができます。
そして、そんな野球ビジネスに関する知識を集めたい場合は本やインターネットで情報を得ることが可能です。
ネットが普及した現在では、人気のあるスポーツが増えてきて、以前のように野球が飛びぬけて人気があるという訳ではなく、マスコミの取り上げ方も以前ほどではなくなりました。
ネットやCS・BSで他のスポーツをテレビやパソコンで観戦しやすくなり、多くの情報を得ることが可能になりました。
スポーツ関連では、ブックメーカーに賭けて勝敗予想を楽しむことやオンラインゲームも普及しています。
情報が多いということは、他のプロスポーツと比較しやすくなり、野球のスポーツ以外の面に注目した記事が書かれる機会も増えてきました。
そんな時代に野球のビジネス面に関する知識を得ることは意味があると言えるでしょう。
日本プロ野球は歴史が長いので、各球団がビジネス面でどのようなポリシーを持ち、どんな時期に方針を変えるようにしたのかということなどを辿ってみても参考になるはずです。
各球団、経営が苦しい時期もあれば、右肩上がりの時期もあります。
昔ほど観客が集まらなくなったと言われるようなチームがどんな対応策をとっているのか、その一方で以前より人気が出てきたチームは選手の活躍以外にどんな魅力的なことを行っているのかなどを調べてみると、観戦時の楽しみが増すことでしょう。
ドラフト制度の変更、FAの導入、MLBへの移籍など、プロ野球は選手もお金も動く時代になりました。
ファンも日本国内だけに目を向けているのではなく、アメリカのメジャーリーグやヨーロッパのブックメーカーにも興味を持ち楽しんでいます。
アマ野球の象徴は高校生の甲子園だけではない
高校野球では選手たちは甲子園球場で試合をするのを目標に、日々練習を行います。全国大会は春と夏の二回ありますが、その舞台がどちらも甲子園だからです。複数の球場での分散開催は行わず、甲子園だけど行われるので日程はかなりタイトです。しかも、屋根付き球場ではないので雨が降ると順延になり、さらに過密日程になります。
そうした中、エースピッチャーが何連投もしないといけないのは改善すべきではないかという意見も出ていますが、一方で、過酷なスケジュールをこなす高校生たちのひたむきな姿に共感と感動を覚える人が多く、そこが高校野球人気の秘訣といえるでしょう。
大学野球の場合、シンボルといえる球場は神宮球場です。大学野球でもっとも人気のある東京六大学の試合が神宮で行われるためです。そのため、六大学のスター選手は「神宮の星」と呼ばれることが多いです。
社会人野球ではどの球場がシンボルなのでしょうか。これは二つの見方ができます。
まず、都市対抗をメインとして考えるのであれば東京ドームです。
一方、日本選手権をメインに考えるなら大阪ドームということになります。この二つは社会人の二大大会なので、人によって捉え方は変わるでしょう。
野球では投手の能力が勝敗を大きく左右する
野球は9人で行うスポーツです。守備では投手と捕手、内野手や外野手がいます。そして、攻撃ではそれぞれがバッターボックスに立って打撃を行います。DH制を取るときは投手が打席に立たず、打撃のみを行う選手が代わりに打席に立つときもあります。
勝敗はどちらが多く点数を取ったかになるので、勝つためにはたくさん点数を取り、できるだけ点数を取られないようにしなければいけません。この時、守備の中心になる選手として投手の存在があります。
ブックメーカーで勝敗を予想する試合でも、守備の中心となる投手は、特に注視する必要があるでしょう。
野球は、投手が投げる球を打者が打ち、それに対して守備が捕球したり送球したりします。
もし、投手の能力が高くて打者にボールに触れさせずにアウトが取れるのであれば、守備がどれだけ悪くても点数を取れません。投手の中には三振を多く取れる選手がいます。走者がいてピンチの時に三振が取れる投手がいれば、チームは勝ちやすくなります。逆に、簡単に打者に打たれてしまうと点数を取られてしまい、負ける可能性が高くなるでしょう。
プロ野球はトーナメントではなく、多くの試合をこなして最終的に勝ちが多いチームが優勝になります。どんなチームが優勝するかといえば、良い投手がいるチームということになるでしょう。先発をして完投できる投手であったり、ピンチで出てきて後続を確実に抑えられる投手、さらには試合の後半に出てきてそれ以降の打者を確実に抑える投手等がいます。
投手の中にも役割が決められていて、良い投手がいて点数を取られないチームは勝ちが多くなる可能性がより高くなるのです。